「Four-Leaf Clover」レター No.62

“大坂なおみ”選手からの学び

 世界中のテニスファンは、今、大坂なおみ選手から目が離せません。誰からも愛される 彼女のマグネティックなパワーはいったい何なのでしょう?!

 大坂なおみ選手は、2018年全米オープン優勝から、僅か5ヶ月で、今回の全豪オープ ンで優勝を果たし、史上26人目の世界ランキングのトップに立つという快挙を成し遂げ ました。
 この快挙は、私達が想像もできないような努力と才能なくしては生まれなかったことは 言うまでもありません。しかし、彼女の場合は、多くのアスリートが味わうであろう、苦 しみの中から生まれた能力(チカラ)ではなく、誰よりも、自然体で、シンプルに、楽し みながら、目標達成できているように思えるところがあります。この偉業は、サーシャ・ バイン(ベイジン)コーチのサポート無くしては叶わなかったでしょう。

 大坂選手は、メンタルが弱く、練習嫌いだったそうです。そんな彼女をサーシャコーチ は優勝させたのですから、相当の敏腕です。テレビで時々、サーシャコーチが、ご機嫌が 悪そうな大坂選手の目をしっかり見て、笑顔で話しかけている姿が映し出されます。 「なおみ、少しだけ、前向きになると約束したじゃない。大丈夫!なおみなら出来る、 なおみなら出来るよ!」 「どうしてそんなネガティブなことを言うの! ポジティブになろうよ、人生はこんな に楽しい、天気もいい、さあ集中しろ、君ならできる、君は間違ってない、君は素晴らし い(私もサー。」 シャ・バインのコーチングをうけた~い!)

 大坂選手のコーチがサーシャになってから(2017年12月~)、急激に大坂選手は試合 に勝つようになり、ランキングもどんどん上がっていきました。以前の大坂選手は試合に 負けていると、感情をあらわにし泣き出したりして、自分自身を見失っていました。しか し、サーシャコーチからコーチングを受けるようになってから、大坂選手は「ガマン」と いう言葉を使うようになりました。試合に安定感が出て、負けなくなりました。 サーシャコーチが見抜いた大坂選手の実力を最大限に引き出す戦略は、「ガマン」だっ たのだと思います。
 「テニスはメンタルなスポーツ」であるということを聞いたことがありますが、サーシ ャコーチも、「全ては心から始まり、身体はそれについてくる」と言っています。

 大坂選手が「ガマン」と言った「感情」は、辛い練習を「ガマン」するという次元のも のではなく、試合中に起きる負の感情(怒り・寂しさ・悲しみ・困惑等)をいかにマネジ メントしてパワーに変えるかということです(「怒り」の感情はマイナスの結果を生む)。 大坂選手が、試合中にミスをすると、独り言をブツブツ言っていたり、自分のももをポ ンポンと叩いたり、トイレタイムをとったりしていますが、それらは、「怒り」の感情を マネジメントしている時でしょう。冷静さと落ち着きを取り戻し、正しい判断ができるよ う「ポジティブなガマン」をしているのです。その「ガマン」が今回の偉業を成し遂げた のだと、植田流(無手勝流)で分析をしてみました。

 準々決勝だった1月23日は、お祖父様のお誕生日。試合後の記者会見時、「生中継な の?」と英語でインタビュアーに尋ねた後、日本語で「おじいちゃん、お誕生日おめでと う」とメッセージを贈りました。ナチュラルでチャーミングです。その後、インタビュア ーから粘り強くなった理由を問われると「私の精神年齢も3歳から4歳になった。私にも H a p p y Birthday」と笑顔で話していました。全豪で優勝した時の質問には「今回のメ ンタリティーはたぶん5歳・・」。彼女のトークには本当に皆が惹き付けられます。

 さて、私達の周りで、すぐ怒る人の精神年齢は3歳ですね。怒りをマネジメントできな いと4歳になれません!ガマンができて5歳になった時、きっと今までにない成果(成長) に出会えているでしょう。

 大坂なおみ選手が世界中から愛されるマグネティックなパワーは、

1.自然体(素直・ちゃめっけ・シャイ)
2.謙虚
3.豪快なプレー(強い)

 大坂選手のフィットネスコーチであるアブドゥル・シーラー氏も、大坂選手をサポート することを“ありがたい”と言っています。「なおみはとても謙虚に僕たちの意見に耳を 傾け、質問もしてくる。もっと強くなるために何をすればいいのか、それを知ることに迷 いがない。」
アブドゥル・シーラーコーチは、永年テニスの女王に君臨していた、セリーナ・ウィリ アムズ(米)のコーチとして手腕を発揮していました。セリーナ選手と大坂選手の共通点 は“運動神経”と“学習能力”だそうです。“学習能力”には、謙虚さと素直さが必要で す。ビジネスでもスポーツでも、人間関係づくり、自己成長、幸せづくりの最も妨げにな るものは“プライド”です。

 最後に。大坂選手とサーシャコーチが試合をし、負けた方が罰ゲームをするそうです。 大坂選手は渋谷の交差点で踊ったり、サーシャコーチは納豆を食べたり、スクワットをし たり、それらの姿をスマホで撮影して皆で見ながら笑う。こんな練習なら楽しいですし、 絶対負けないと頑張ります。新しい時代の指導のあり方かもしれません。部下に対して上 司の立場は、パートナーでありサポーター、マネジメントのあり方は、コントロールでは なくナビゲートなのですね。

 若い大坂なおみ選手&敏腕サーシャコーチから、結果を出すためのプロセスが学べまし た。大坂選手に「特上かつどん」をご馳走したい!

 

LOVE
2019年2月1日
植田亜津子

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