レター No.23「ベクトルを一本にした新人研修」(2016年3月1日)

 “ビジネスマナー・インストラクター”の皆様こんにちは! いよいよ新人研修で大忙しのシーズンに入りました。新人研修は、E型リーダーシップ(☆Entertainment ☆Energy ☆Enjoyment)の発揮が求められます。健康に気を付け、パワー全開で研修に臨みましょう。

 さて、毎年言われる言葉「今時の新人」・・。OJTの難しさを訴えている言葉ですが、「今時の・・」という言葉は、古くはギリシャの遺跡にある象形文字からも発見されているそうです。先輩方が若者を指導する難しさは、今に始まったことではないようですね。

 そういう私自身も、ここ2~3年程、“今時の新人”を育てる難しさ、重要性、責任等をヒシヒシと感じながら研修をしています。「鉄は熱いうちに打て」や「新しい葡萄酒は新しい革袋に」の重要性も一層感じています。

 新人研修に於いての、ビジネスマナー教育は、学生意識の払拭、対人スキル教育、自己表現力向上等、人間形成面・メンタル面の強化等、新人にとっての必須科目だけに、新人も真面目に一生懸命受講し、研修中目に見えた成長が確認できます。しかし、配属先では学んだことが上手く展開出来ず、先輩方から「今時の新人は・・」と非難され、一部の新人は折れてしまうことが今問題になっています。

 このように新人研修の中で出来た事柄が、職場で行動展開できない理由は、いくつか考えられますが、指導側として反省しなくてはならない事の一つは、研修前に行われる入社・行・庫・組式でのトップの言葉や、本部で行う座学での企業説明・業務説明等と、ビジネスマナー研修が合致しているか、別物になっていないかということです。
 研修のベースには、自社・行・庫・組の歴史や経営理念・倫理・服務規程や、お客様に提供するサービスについての考え方等があり、そこに自社・行・庫・組の期待する人材像があります。新人も目指すべき自分の姿が描けることで、研修に目的を持って能動的・自律的に臨め、知識やスキルを身に付けることができるのです。研修後の配属先でも学んだことが自主展開でき、先輩やメンター・コーチとも上手くやっていけるのです。
 研修全体のプログラムがパッチワークのようにはめ込み式になっていては、新人の頭の中もパッチワークです。指示のないところで行動ができるはずがありません。研修前に指導者側がチェックするポイントです。

 毎年新人研修では予想できない色々なことが起こりますが、新人研修は前向きで、やりがいがあります。皆様のご活躍を一番前で応援しています。

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植田亜津子

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