レターNo.111「ハロウィン」(2022年10月1日)

 頬にあたる風が心地よい季節になりました。読書にスポーツ、食べ物、夜空を見上げれば冴え冴えとした美しい月が姿を見せてくれています。インストラクターの皆様は、どのような秋をお過ごしでしょうか?
 スーパーマーケットも、秋の味覚で満載です。早速、新米を買って「TKG」。アツアツ・ピカピカの炊きたてご飯に溶き卵、“パクッ!”と一口、「幸せ~」「美味しい~」「最高~」。
 最近では“卵かけご飯”を、「たまご」「かけ」「ご飯」と、それぞれの頭文字をとり、「TKG」の相性で親しまれています。専用のお醤油が大ヒットしたり、専門店が人気をよんだり、拘りの卵のかき混ぜ方があったり等、奥が深い、日本人のソウルフードですね。シンプルだからこそアレンジ自在という点も、人気の秘訣かもしれません。
 秋の味わいをプラスして、是非、新米で「TKG」をお楽しみ下さい。お勧めは、秋シラスにプチプチ食感のとんぶり、秋鮭、香り高いノリ、わさび漬け・・・・ここまでくると、お手軽な一杯というよりは、大満足なご馳走です!ついつい食べ過ぎてしまいます。

 ところで、昨日Caféに立ち寄りましたら、もうお店全体が“ハロウィン”ムード一色になっていました。ここ十数年でハロウィンは、クリスマスやバレンタインデーと並ぶ、経済効果のある年中行事として、日本でもすっかりお馴染みになっています。
 ハロウィンは、ちびっ子達にとっては、“お菓子をもらえる嬉しい行事”、若者たちにとっては“堂々と仮装し、大騒ぎできるイベントデー”でしょうか?!
 
 ハロウィンの歴史は古く、その由来にも厳かなものがあります。なんと起源は今から、2千年以上も前に遡ります。
 ハロウィンは、ヨーロッパの先住民族・ケルト人の宗教儀式でした。10月31日は一年の終わりの日、ご先祖様の霊が家に帰ってくる日と信じられていました。日本のお盆と大晦日が混ざり合っている感じですね。
 この日は、収穫祭(冬の始まり)でもあり、ご先祖様にご馳走と感謝を捧げる祭事でした。ご先祖様の霊がこの世に戻って来る時に、一緒に悪霊や魔女もやって来るとされていたため、大きな篝火(かがりび)を炊いて供物を捧げ、その火を持ち帰り魔除けにしたそうです。やがて、キリスト教がヨーロッパに広まると、10月31日のケルトの人々のお祭りもだんだん姿を変えていきます。
 キリスト教では、11月1日を全ての聖人を崇敬する祝日「万聖節(All Hallows)とし、その前夜は「All Hallows’eve」、略して「Halloween」と呼ぶようになりました。
 Halloween(ハロウィン)として、ケルト文化を受け継ぎ、人々はご先祖様の霊に仮装したり、供物を捧げる等をし、弔いと感謝の気持ちを表していました。
 
 ハロウィンがガラリとかわるのは19世紀に入ってからです。アメリカに伝わると、子供を中心とした楽しいお祭りになりました。
 ハロウィンムードを盛り上げるのは、カボチャと仮装です。カボチャをくり抜いて灯りをともす「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-lantern)」を作ると、よい霊が集まり、悪い霊は去っていくのだそうです。これも節分の“豆まき”のようですね。“鬼は外、福は内”。
 ハロウィンの仮装は、あの世とこの世を行き来できる魔女やお化け、ゾンビ、モンスターが本来のハロウィンに即した仮装です。仮装した子供たちが、近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリックかトリートか(Trick or treat)「お菓子をくれないと悪戯するよ(お菓子かいたずら)」のフレーズを唱えるのは、テレビでも目にする可愛らしい光景です。
 大人が仮装を楽しむ時は、ハロウィンの由来を知った上で仮装して頂きたいですね。アニメやゲームの登場人物のコスプレ(コスチューム・プレイ)をしていたら、ゾンビさんや死神さんから「どちら様ですか~?」と声をかけられるかもしれませんよ~。
 当社の玄関には「ジャック・オー・ランタン」を置こうと思います。

 実りの秋、インストラクターの皆様にとりましても、喜びの多い秋となりますよう、お祈り致しております。季節の変わり目、ご自愛ください。

LOVE
植田亜津子

〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-32 御成門エクセレントビル8階

03-6435-7721(代)

お問い合わせ