4月12日、その演技と人柄で世界中から愛された女子フィギュアスケートの浅田真央選手が晴れやかな表情で現役引退の会見を行いました。
長年世界のフィギュア界を牽引してきた彼女は、4月22日に行われた、今シーズン、ラストを飾る世界国別対抗戦の時も、「真央さんがいなかったら今のスケート界はない」と、世界で戦ってきた多くの選手・コーチ達から愛の寄せ書きが贈られました。本当に真央ちゃんは世界中から愛されていました。
私も、いつもけなげにファンの期待に応えたいと頑張る真央ちゃんの美しく、しかも力強いスケートが大好きでした。なぜ、こんなに真央ちゃんは多くの人に愛され、応援されてきたのかを、今回私なりに分析してみました。
【第1点:悲劇のアスリート】
実力があるのに運に恵まれずオリンピックで結果を出せませんでした。そこに、多くの人々の“真央ちゃんに金メダルを!”と、応援があったのでしょう。
【第2点:常に挑戦者】
ひたすらトリプルアクセルに挑戦したことです。引退会見の中で、「私は伊藤みどりさんのようなトリプルアクセルを跳びたいと思ってやってきました」と言っていました。彼女が16歳の時、キム・ヨナとのライバル対決がクローズアップされました。その時のインタビューの言葉が印象に残っています。「キム・ヨナは表現力もあり、連続ジャンプがすごく綺麗。真央は違うことで頑張れるとしたらトリプルアクセル。皆にアピールできるものだから・・」 挑戦のないスポーツに感動はありません。彼女には美学がありました“勝ちたければ自分を成長させる!”
【第3点:ファンに対して誠実】
真央ちゃんは、ファンに対して常に真摯で誠実でした。それは引退会見の時のシンプルなファッションにも現れていました。無地の白のブラウスに白いジャケット、アクセサリーは一切無く、そのシンプルな装いから「フィギュアスケート選手からの卒業」という覚悟と、ファンへの敬意や感謝の思いが伝わってきました。
【第4点:オープンハートの人柄(明・元・素)】
明るく無邪気でいつもありのままの真央ちゃんには、自然と人を惹き付ける魅力がありました。
以上が私の分析です。
力強く、美しく、人々の心を感動させ続けたスケート、またアスリートとしての生き方は、多くの人々に勇気を与えてくれました。浅田真央さん、ありがとう。
また、真央ちゃんは「いつか分からないけど自分の『真央リンク』をオープンさせたい」と言っています。次世代の育成を考えているのですね。
真央ちゃんに期待される役割はまだ尽きそうにありません。
素晴らしいゴールデンウィークをお過ごしください!
LOVE
植田亜津子