レター No.29「Custom is Second Nature」(2016年9月2日)

 私達の現在の姿は、過去の習慣の産物です。表情、話し方、姿勢、歩き方、食事や生活のスタイルまで、つきつめれば、どれも日頃の何気ない習慣が積み重なってできたものです。何度も繰り返し行っている内に、いつの間にか習慣として固まり、すっかり定着してしまっている行動や言動が日々の生活の中にたくさんあります。「癖」と呼ばれるものです。一度身に付いた癖は、その人そのものを表す特徴となり、人格の一部にもなっています。
 
 “自分を変えたい”と思っている人は、無意識の習慣から身に付いたちょっとした「癖」を意識的に改めていくことで、人格を変えていくこと(自己成長)に繋がるということです。
 
 さて、数ある習慣の中で、最も自覚しにくく、最も強く人生に影響を及ぼすものが思考の習慣、考え方の「癖」です。
 何事も悲観的に受け止めたり、考えたりする「癖」を持つ人は、たえず不安や心配を抱えながら生きています。逆に、何事も楽観的に受け止められる人は、いつみても楽しそうで明るいです。例えば、ちょっと大変な事が起きても、「何とかなるさ」と楽天的に構えると、実際に何とか乗り切れてしまうものです。
 つまり、物事を悲観的に受け止めるか、楽観的に受け止めるかの違いで、その後の人生が全く逆の方向に進んでいくのです。なぜなら、「人間の体には、自らの夢を実現させる仕組みが本来的に備わっていて、それを上手に活用できるかどうかで人生の質が大きく左右される」という驚くような法則が働くからです。

 物事の受け止め方の「癖」、つまり思考習慣は、あなたの行動を決定していきます。しかし、実はその前にもう一つ。何よりも重視すべき習慣があります。それは「口癖」の影響力です。例えば、「ああ疲れた」「私はいつもついてないわ」「私こういう事好きじゃないの」等と悲観的なことばかり口に出したり思い描いていると、次第に心が病んできます。実際に病気にならずともストレスが表情に出てきます。
 一方、明るくイキイキと未来の夢や希望を語っていると、その望みが実現する確立は限りなく高まります。「今日も楽しかったわ」「○○さんと話せて良かった」等の肯定的な言葉は脳の栄養です。日々の生活の中で、「楽しかった」「嬉しかった」「良かった」と言葉にするだけで、それを読み取った自律心がイキイキと働き、身心を共に快調にしてくれます。
 これを積み重ねていくと、自分をとりまく環境はみるみる好転し、出会いたい人と望んでいた人に出会えたり、やってみたいと願っていた仕事やチャンスにも恵まれるようになります。まるで魔法です。

 言語習慣こそが、思考習慣を形づける源です。“よい結果を望むならよい言葉を使う”ことです。言葉を換えれば.脳(感情)も変わります。
 対人コミュニケーションをSNSに頼るのは最小限にし、対面コミュニケーションを大切にし、ポジティブな日本語を意識的に遣いながら、ポジティブな自分づくり、ポジティブな未来づくりを習慣化していきましょう。

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植田亜津子

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