レター No.37「~“失敗する”→“直ぐ立ち上がる”~ 新しいことを始める人は、皆“新人”」(2017年4月1日)

 駅などで、真新しいスーツに身を包んだフレッシュマンを見かけると思わず「頑張れ!」と応援メッセージを贈りたくなります。
 4月は期の始まりですから、新人だけでなく、異動、昇進、昇格等、新しい取り組みが色々とスタートします。新しいことを始める人は、皆「新人」です。

 新しい取り組みは全て、「リトマス試験紙」のようなもの、結果は「丁と出るか、半と出るか」誰にも分かりません。「失敗(つまずき)は想定内。新しい試みに100%の完璧を求める必要はなく、80%で良しとする」という“チャレンジ精神”が必要です。
 「この仕事は未だ完璧ではありません。テストパターンです。これから皆さんの意見を聞きながら進めていきます」と、80%で見切り発車してよいのです。まずはスタートすることが肝心! 完璧を求めない! 失敗ありき!

 最近の若者は「折れやすい」ので、「メンタルタフネス研修」を、先輩・管理者には「折れさせない、潰さない」ための「メンター研修」を、との依頼がありますが、植田流のメンタルタフネスは、傷つかない為の、物事が上手くいく為の方法や「勝ち方」の学習ではなく、「失敗からの立ち直り方」を学んでもらいます。そのほうが必要であると考えるからです。だいたい、人生は失敗が付きものです。世間で「成功者」と言われている方々も何度も失敗を繰り返しているはずです。大切なことは、「失敗しないこと」ではなく、失敗しても「直ぐ立ち直る」ことです。
 
 却下されたり、叱られたり、断られたり、けなされたり、打ちのめされたりした時、落ち込み、倒れ、ウジウジしてもよいのです。但し、時間制限あり。いつまでも倒れっぱなし、ウジウジはダメ! 直ぐ起き上がって次のことを考えます。「落ち込んだから、ゆっくり休んで傷が癒えるまで待って・・・」なんて手ぬるいことを言ったり考えたりしないで、“直ぐ立ち上がる”。直ぐ立ち上がれないのは、「立ち上がる練習」をしていないからです。誰でも上手くいくチャンスがあるのに、上手くいかないのは、落ち込んだ時に座り続けているからです。痛くても辛くても、とりあえず立ち上がる。「失敗する」→「直ぐ立ち上がる」を繰り返しているうちに、「立ち上がる力(心の筋肉)」が付いてきます。原因分析は心が治ってからでよいのです。だいたい落ち込んでいる時に冷静な分析などできません。「小さなスランプや失敗」があった時、今が「立ち上がり方」の訓練のチャンスと捉え、自分の立ち直りパターンを色々と試してみましょう。絶好のトレーニングの機会です。呼吸法を変えてみたり、姿勢や服装を変えてみたり、運動をしてみたり、歌を歌ってみたり、心が快活な時に自分がしている事を再現してみることで、“こうすれば、立ち直れる!”が分かってきます。
 全ての新人! マナーインストの皆さん! 仕事の完璧・完全を目指すより、失敗を恐れず先ずは行動しましょう。 成功率10%という数字は10回やれば成功するということです。殆どの人は10回やる意欲がないだけ。

 失敗したら、やり方を変えてあと9回
 失敗したら、やり方を変えてあと9回
 失敗したら、やり方を変えてあと9回
 
 同じ事を繰り返すのでは意味がありません。大事なことは、毎回少しずつやり方を変えてみることです。初心者は「仕事を知らないから、慣れていないから、知識がないから”と弁解して動きません。それでは成長できません。先ずは自分で何でも試してみる。失敗したら、即座に改善を目指す行動に力を注ぐ、その行動に勢いが付く!成功時・達成時は成長感ややりがいを味わうことができ、モチベーションアップに繋がります。
 全てのルーキー、どうしたら成功を手中にできるか?!それは「あえて逆境を選ぶ」。
 これが植田流“メンタルタフネス”です。

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植田亜津子

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